2013年3月13日水曜日

3月支援活動・・・石巻訪問

32台のミシン

ミシンの支援

3月11日(月)~13日(水)の予定で、石巻、南三陸町を訪問します。今回の支援の目的は、以前から石巻や南三陸の被災者の婦人たちがパッチワークサークルやキルト制作などの活動に対しての支援として中古の電動ミシンを支援することです。中古というところが、この支援の肝です。なぜなら、婦人たちの素朴な要望は、新品の最新型は性能がよすぎ、また操作が不慣れで、使い慣れた一昔前、それも十分に機能がよいものなので、使い勝手が良いというものです。周囲の支援グループを見ても、大量の中古ミシンの支援をしているのはイザヤ58だけのように思えます。
今回、石巻祈りの家のリーダー阿部さんより要請があったものでした。感謝なことに32台のミシンを確保することができました。

ハイースにピッタリと積載できました。

何かをしなければ落ち着かない

先日、岩手で支援活動をしている友人の牧師が、ある仮設の婦人からかわいい毛糸で制作した小さな人形をいただいたそうです。その婦人が言うには「売るというわけではないけれど、熱中して何かをつくてでもしないと、気持ちが落ち着かない・・・」と言われたそうです。そのすてきな作品を見ながら、何かをしなければと思わされたそうです。
 今、どこの仮設でも、そのような手芸や工芸品を作っているサークルなどが少なくありません。あるグループは集まってワイワイおしゃべりしながらミシンを使い制作することに楽しみを見いだし、あるグループはそれを販売して少しでも生活の足しにしようとしているグループをあります。
 東北の女性たちのほとんどはミシンを持っているそうです。しかし、津波でぜんぶながされてしまいました。そのような現状に支援できることは本当にいいアイデアだと思います。 

浦屋敷再訪

私たちの到着を待っていてくださいました。

 

阿部さんが体調がすぐれない中、私たちのためにもてなしていただき恐縮

震災直後、私たちが活動した最初の働きは、津波で被害を受けた家屋の修繕で、一番大変だった床下のヘドロをくみ出し、また天井まで津波で被害を受けた家の洗浄でしtが。その活動をした地域に石巻の浦屋敷地区があります。今回、この地域の方々へのミシン支援を祈りの家の阿部さんとベンソン宣教師たちの要請だったわけです。二年前からベンソン宣教師はこの地域の家屋の再建にとてもいい働きをして、彼の元で、私たちは何回か家屋修繕のボランティアチームを派遣しました。

倉庫に一時保管。その後、ベンソン師が必要のある方々にお渡しします。

 当初、ベンソン宣教師家族は仙台に住んでいましたが、今年の2月に浦屋敷に引っ越して活動をしております。しばしば、以前、イザヤ58の支援に来た方々から、「その後、私たちが手伝った家の方々は元気でしょうか?」と聞かれます。今回、ミシンをベンソン先生の転居したばかりの家にある倉庫に運んだ時に、先生の案内で、イザヤ58が関わった家を訪問することができました。


イザヤ58が修繕に関わったお宅を訪問



 

イザヤ58のチームが修繕に関わった家です。後ろの白いアパートは壊れたままです。



イザヤ58が修繕に関わったお宅を訪問

以前に、ミシンをベンソン先生を通して進呈したお宅を訪問











希望の水仙屏風



訪問を終えて、ベンソン宣教師の家におじゃましました、そこでベンソンご夫妻の息子さんのジョシュアさんが、ガレキの中から携帯電話を集め、その蓋を一枚一枚モザイクのように貼って制作した水仙の屏風をみせていただきました。タイトルは「再生された水仙屏風」とありましたが、長い日数をかけて制作したものです。よく見ると、モザイクのような一つ一つに携帯のメーカーの刻印がうっすらと見えました。「再生された水仙屏風」というタイトルですが見る者には「希望の水仙屏風」として印象に残ると思います。感動しました。
一枚一枚が携帯の蓋です