2012年4月19日木曜日

コミニティーの再建のための足がかり

 私たちイザヤ58ネットは、このブログの紹介にある聖書の言葉から、その名がつけられました。
このブログの紹介にもイザヤ書58章10節が掲げられております。そのような中、震災から一年が過ぎ、私たちの働きも、仙台SBSや南三陸町を支えるキリスト者ネットワークと関わり、その働きのポイントが変わってきております。当初は、イザヤ58章10節にあるように、緊急の食料や衣類、また壊れた家屋の片付けや再建のお手伝いでした。文字通り<飢えた者に心を配り、悩む者の願いを満足させるなら、あなたの光は、やみの中に輝き上り、あなたの暗やみは、真昼のようになる>という10節のように、物資支援や壊れた家屋の修繕のための支援活動が中心でしたが、これからは、むしろイザヤ書58章の12節の聖書の言葉のような働きにウエイトがかかってきていると思います。
12節には<あなたのうちのある者は、昔の廃墟を建て直し、あなたは古代の礎を築き直し、
 「破れを繕う者、市街を住めるように回復する者」と呼ばれよう>
とあります。
 具体的にいいますと、今までは、被災者への直接的支援でした。彼らが生きていくための必要な支援でありました。しかし、これからは地域のコミニティーの再建のために必要な支援に関わっていく必要があるということです。
 最近、仙台SBSは大森地区での地域の人たちの集会所の必要性の声に心をとめて仮設の集会所の建設の支援を始めております。津波で町内会館などが津波で亡くなり、地域の人たちが集まる場所がなくなり、それまでのコミニティーが壊れてしまっている現状があります。そのような地区の人たちが集まれる場所の確保はとても大切です。
 南三陸町を支えるキリスト者ネットワークでは、南三陸町の震災支援のための支援センターを作って欲しいとの地元の被災者たちの要望で、飢餓対策機構の支援で「宣教センター」を志津川高校の丘の下に、仮設ですが設置することにしました。支援者グループの拠点として、また町のコミニティーの再建のための足がかりとしてのセンター建設を着工をしました。土地は、地主の方が貸してくださり、建てるところまできました。
プレハブの施設建設に着工しました

 仮設住宅がある志津川高校の丘の下に、センターを作り始めております。南三陸町を支えるキリスト者ネットワーク(イザヤ58も加わっているネットワークです)代表の中澤先生から送られてきた着工の様子を紹介します。
  
 6月初旬には開設式となります。この施設が支援の拠点、またキリストを証しする拠点として、また地元の人たちの集まれる場所として用いられることを願っております。
 キリスト教支援団体が、地元地域と溶け込んで支援活動をしているモデルになれればと願っています。開設式にはイザヤ58ネットも出席したいと考えております。具体的日程がはっきりしましたらお知らせします。参加希望の方はお知らせ下さい。

 

飢餓対策機構の支援工事関係者によって建設中です

後ろの建物が志津川高校です